フランス旅行記

2008年10月16日~10月25日

 16日成田発11時30分のKLMに間に合うように、新千歳空港発7時50分のANAに乗り、着いてすぐスーツケースを押しながら、国際線の受付へ。添乗員のKさんが待っていて手続きをしてくれた。よく見ると、私のスーツケースにHEAVYのタグが、新千歳空港でANAが付けたらしい。Kさんも、20キロまではないだろうと言ってくれ、KLMでも問題は無かった。それにしても......??

11:30発のKLMでまずアムステルダムへ。

KLM航空オランダ経由にて、最初の目的地ニースへ向かう。行きの飛行機は、まるで冷蔵庫の中にいるようですごく寒かったが、込んでいなかったので3人掛けの席を一人で独占できた。飛行機は古いタイプで通路の上数箇所にテレビがあったが画面も小さく、ひたすら寝ていた。機内食はまずくはなかったし、スタッフもテキパキしていた。

約11時間50分のフライト。時差7時間(まだサマータイム) アムステルダムのスキポール空港は、たくさんの土産物店、飲食店、美術館、ホテル、カジノまであり聞く所によると、お客様人気度NO.1の空港だそうである。添乗員さんも使い勝手の良い空港と言っていた。パソコンに向かう大勢のビジネスマン風の人も。

カジュアルな空港レストラン

オシャレなシーフードレストラン。

さすがオランダ、ゴーダチーズがいっぱい。

パソコンがいっぱい

ここでツアーのメンバーと初めて御対面。夫婦参加4組、年配の3人姉妹、1人参加が2名の合計13名である。ニース行きの飛行機はあまり寒くなく、約2時間で到着。アムステルダムで入国審査が済んだことになっているので(EU統合の影響らしい)あっさりフランス入国。着いた時間も遅かったので本日の宿スプレンディド ホテル&スパ ニースへ向かう。途中、有名なネグレスコホテルの前を通る。ここの近くらしい。迷子になったら、ここを目印にしよう。

17日朝8時出発で、F1とカジノの国モナコ公国へ。外はまだ暗い。約1時間でモナコへ。添乗員のKさんから、イヤホンガイドを手渡される。これを耳に当てながら、説明を聞く。耳から外れたり、ボリュームを調整したり、最初は使い勝手が悪かった。(結構ノイズも多い)カジノは外の立派な建物のみ見学。(一攫千金を夢見ていたのに残念)やっているのは株式会社で国営ではなく、国は約70%の株式を所有しているので、金持ちの国なんだとか。F1のヘアピンカーブはテレビで見るとおり。間近に金持ちのオクションが。

フランスの朝は遅い。

カジノ モンテカルロ

恐ろしいヘアピンカーブ

ローマ・ビザンチン様式のモナコ大聖堂

続いてモナコ大聖堂へ。1875年に建てられたローマ・ビザンチン様式の白亜の教会。レニエ大公とグレース王妃が結婚式を挙げた所で今はお二人ともここに眠っている。ここから徒歩3分くらいで大公宮殿へ。入り口に衛兵が2人立っていた。

大公宮殿

向かって右側には、素晴らしい景色が広がる。(写真下)

大公宮殿の左側に広がるパノラマ。

左の写真を拡大

すぐ近くの土産物屋で絵葉書とモナコの切手を買い、横のポストに投函。家に帰ったら届いていた。4日くらいで届いたようだ。(去年のウズベキスタンから出した葉書は、いまだに届かないと言うのに)モナコ見学後、又国境を越えて(国境と言っても目印があるだけで、隣町へ行くような感じ)フランス側に戻り香水工場(フラゴナール)見学へ。製作過程や展示パネルを見ながら、直営の売店へ。

脂に花の香りを移す。

香水製作の道具類

直営の売店

上左の写真は、動物の脂に花の香りを移しているところ。練香水になる。バラの練香水が人気だそうで、あまり在庫が無かった。バラなら何でも良いという訳ではなく、5月のバラ(ローズ・ド・メイ)を使う。ここでは世界中から色々な花を輸入しているそうだ。現地ガイドのヨーコさんお勧めのアルガンオイルを買う人も。

 

 次に鷲ノ巣村エズヘ。“鷲ノ巣村”とは中世に敵の襲撃から身を守るべく山の頂上や中腹に築かれた村をいう。坂を上ってアーチをくぐると階段の細い道が続いている。

 

中にはギャラリーや土産物屋が沢山あり、ウインドーショッピングを楽しむ。中世の面影を残す城壁には紅葉した蔦が絡まり、過去と現在が美しく調和している。

    アヒルのディスプレー

多分レストラン?

素敵なネックレスだが高い

美しく紅葉した蔦

 ニースへ戻り街を散策した後、マセナ広場近くの旧市街を通りレストランへ。本日の昼食はニース風サラダとソッカ(ニース風クレープ)、メインは魚(タラ)、デザートはアイスクリーム。

ニース風サラダは野菜タップリ。

サクサクしたクレープ

メインは魚(タラ)、野菜も沢山

デザート

食後は自由行動。シャガールやマティスの美術館に行く人は、デパート前からバスで。行った人の話では2つの美術館は歩くと30分くらいかかり、時間的に大変だったとか。私は街を眺めたかったのでトラム(路面電車)で城跡公園へ。発車時間までプロムナード・デ・ザングレ「イギリス人の散歩道」と言う海岸線を眺めながら待っていると、オモチャの自動車のようなトラムがやって来た。

可愛いトラム

車掌兼運転手さんに往復料金7ユーロ払う。心地良い海風とゆっくり走るトラムの揺れに身をまかせていると、ついウトウトしてしまい気が付くとトラムは坂道を登っていた。廃墟のような城跡の脇を抜けてトラムは終点の展望台へ。ここで20分休憩後引き返す。展望台から眺めるニースの街は、海側は美しい海岸線、山側はオレンジ色の屋根が連なっている。大勢の小学生が、観光客を尻目に写生をしていた。往復切符を買っているので、次のトラムで帰ってもいいが行きが満席だったので、満席だと乗れない。このまま戻る。

城跡公園の展望台から見たニースの海岸線

城跡公園の展望台から見たニースの街並み

戻って又海岸をブラブラ。のんびり散歩する人、泳ぐ人、釣りをする人。中にはトップレスの女性もいて目のやり場に......

 

 ガイドさんから聞いていたデパートの地下に行くことにする。フランスの色々な食材が見られるとのこと。

 海岸と道路を挟んだ向かい側にカラフルなメリーゴーランドがあり、楽しそうな音楽が聞こえてくる。ついつい童心に返って乗ってしまった。2ユーロだった。

プロムナード・デ・ザングレ

ニースのメリーゴーランド

切符売り場もオシャレ

デパ地下で何か夕食でもと思ったが、これといってなく、沢山の食材に見とれてしまった。そろそろ戻ろうと外に出たら、つるべ落としのように外は暗く、来た時の方向がつかめない。道行く人に地図を見せながらホテルを目指す。今日の夕食は自由。途中、寿司の文字を見かけ吸い寄せられるように入ると持ち帰りOK。疲れていたので高かったがサーモン巻寿司6個入り(4.6ユーロ=日本なら絶対に買わないけど)を買った。売っていたのは東洋系の若い女性だったが日本語は通じなかった。 

食べかけのサーモンロール

ロビーにパソコンがあり30分6ユーロとなっていたので使わせてもらう。サンダーバードのソフトは受信はできたが、送信はエラーがかかった。今回ヤフーやグーグルのメールを用意していかなかったのが残念。料金を払おうとすると、要りませんと言ってくれた。メルシー・ボク(感)

 

このホテルのテレビでは23チャンネルで、日本語放送がきけた。以前は沢山のホテルで日本語放送が聞けたが、最近は中国語放送に取って代わられたと添乗員のKさんが言っていた。

 

18日今日は印象派の画家セザンヌの故郷エクス・アン・プロバンスへ。ニースから約2時間30分。まず3人の女性の彫刻がある街一番大きな(それほどでも)噴水のあるロータリーからまっすぐ伸びる、ミラボー大通りへ。樹齢400年以上の美しいプラタナスの並木道をまっすぐ進み、記念撮影。

3人の女性の彫刻。ここからミラボー大通りが始まる。

ミラボー大通り

続いて市内観光をしながら、リシェルム広場の朝市へ。珍しい地元の食材を眺めながら市庁舎広場へ行くと花市が立ており花嫁さんも見かけた。

  市庁舎広場で見かけた花嫁さん

新鮮な地元の食材

市庁舎広場

市庁舎広場の花市

ここから徒歩5分くらいで、サン・ソーヴール大聖堂へ。セザンヌの通った法律大学の正面に大聖堂の大きな建物が。外の光が差し込んで天窓やステンドグラスも美しい。

サン・ソーヴール大聖堂

大聖堂の天窓

大聖堂のステンドグラス

セザンヌゆかりの場所の目印

セザンヌの故郷エクス・アン・プロバンスは、セザンヌゆかりの場所の目印に、左のようなCのマークのプレートが埋め込まれている。

ここからバスに乗りセザンヌのアトリエへ。中は残念ながら撮影禁止。建物前で可愛い猫ちゃんのお出迎え。なでても怒らない。

セザンヌのアトリエ入口

アトリエの前はオシャレなお庭

アトリエの中は生前セザンヌが使っていたままに保存されており、絵の中に登場した食器や水差しなどもそのままに置かれている。セザンヌがまるで、ちょっとどこかに外出でもしているような感じである。アトリエ見学の後は、セザンヌが好んで絵にしたサント・ヴィクトワール山を描いた場所へ。高そうな住宅地の中を、お庭拝見と言った感じで。

サント・ヴィクトワール山を望む

セザンヌの像

昼食は市内レストランにて南仏名物ラタトゥイユ(ナス、トマト、ズッキーニ等何種類かの野菜を取り合わせて作る煮込み料理)と豚肉、デザート(アイスクリーム)をいただく。

南仏名物ラタトゥイユ

豚肉、ジャガイモとインゲンの付け合せ

午後はアルル観光へ。エクス・アン・プロバンスから約1時間30分。まずゴッホの絵画で有名なアルルの跳ね橋へ。ゴッホが描いた実際の跳ね橋は、第2次世界大戦で壊され、別の場所に復元された。実際の絵の陶板が置かれている。

跳ね橋と陶板

跳ね橋正面

次に、ゴッホが耳を切り落とした後、療養したサナトリウム。今は図書館になっているそうだ。復元された中庭の横の売店で現地ガイド、キョウコさんお勧めの南仏の塩を買う。ここのが安いのだとか。お土産品の中には、メイドインチャイナも有るので良く見てとアドバイスを受ける。(そういえば昔、フランスを旅行した親戚がメイドインジャパンの品物を買ってきたてガッカリしていた)

市役所(屋根には16世紀の時計塔)の前には、古代ローマ遺跡から発掘されたオベリスク。土台の噴水が面白い。市役所横のサン・トロフィーム教会はロマネスク様式。又ゴッホゆかりの地へ。

市役所とオベリスク

この噴水の上にオベリスクが

サン・トロフィーム教会

サン・トロフィーム教会のステンドグラス

緑の十字は薬局

ゴッホが“夜のカフェ”に描いたテラスでは、観光客なのか地元の人なのか、のんびりとくつろいでいた。壁にはカフェ・ヴァン・ゴッホの文字が。

カフェ・ヴァン・ゴッホ

円形闘技場(ここでは闘牛も行われる)は外側だけ見学。ゴッホはここの中も画にしている。古代劇場の横を通り、プロバンス名物のサントン人形を眺めバスへ。

円形闘技場

古代劇場

サントン人形

バスで約1時間、ローマ時代の巨大な水道橋ポン・デュ・ガールへ。駐車場でバスを降りるとすぐショッピングセンターのような建物(エスパース)があり、そこを過ぎてしばらく行くと橋の一部が見えてくる。橋のたもとまで来ると、3層からなる巨大な橋の一番下の層に大勢の観光客が行ったり来たり。橋を渡り川岸を降りて下の方から眺めると、昔の人の土木技術の高さにただただ感服するばかり。

ポン・デュ・ガールを渡った

ポン・デュ・ガールを渡る

ポン・デュ・ガールを土手の下から眺める

 

ポン・デュ・ガール、高さ49m、長さ275m、傾斜17度。ガルドン川に架けられた、ローマ時代の巨大な水道橋で世界遺産に登録されている。

 

バスに戻り役45分。本日の宿泊地、アヴィニヨンのメルキュール・アヴィニヨン・シュッドへ。

今日の夕食はホテルで。サラダ、牛肉、デザート。

前菜のサラダ

牛肉の煮込み

デザートはタルト

19日の朝食

 19日、朝食はホテルのバイキング(上写真右)。ここのホテル以外は、朝から生ハムが出た。チーズ、ハム、ヨーグルト、パン、ジャム、フルーツ。種類の多さにやはりこの国は農業国なのだとつくづく思う。 本日午前中はアヴィニヨン市内観光。先ずは有名なアヴィニヨンの橋へ。

♪橋の上で踊るよ踊るよ.....♪と歌われている、ローヌ川に架かるアヴィニヨンの橋ことサン・ベネゼ橋。12世紀、神のお告げを聞いたベネゼ少年によって建造されるが、十字軍に破壊され、再建されたが17世紀、川の増水で半壊し、そのままになっている。日本語の歌の歌詞は誤訳ではないかと言われている。(橋の上で大勢の人が踊るのは無理。橋の下ではないか?)

次に出入り口の狭い城壁に囲まれた、旧市街。先ずは世界的な演劇祭も行われる法王庁へ。 

城壁の出入り口、バスが通るのはやっと

法王庁

法王庁の庭

ワインのテイスティング

法王庁の中は撮影禁止。広い建物の一角にお土産屋が。皆でワインのテイスティングをする。ここで“アヴィニヨンの橋”の可愛い手回しオルゴールを売っていたのだが、買いそびれて残念。

HOTERU・DE・VILLE 市役所

市役所内部

フランスでHOTELは、建物を意味する。時計台広場にある市役所が開いていたので中を見学。博物館のようだ。時計台広場から屋根の付いたマルシェ(市場)へ。生きたウサギが~~。

生々しい形

生きたウサギが

新鮮な魚

豊富な食材

昼食は市内レストランにて、前菜(ズッキーニの蒸し物)、小さいイカの煮物と白身魚(インゲンの付け合せ)、バニラとチョコレートのアイスクリ-ム。調味料入れの形がおもしろい。

ズッキーニの蒸し物

小さいイカと白身魚

昼食後、プロヴァンスを後にローヌ・アルプ地方の中心都市リヨンへ。バスで約3時間弱。盆地なのでニースよりも暖かいのだとか。先ずフルヴィエールの丘へ。丘の上に立つフルヴィエール寺院は、築100年くらいの割と新しい寺院である。ちょうどポルトガル人の為のミサが終わったところで、大勢の人でごった返していた。

フルヴィエール寺院

フルヴィエール寺院の内部

フルヴィエールの丘から街を一望

中央の鉛筆の様なビルが本日の宿。

続いてサン・ジャン大司教教会へ。ここでもミサがあったのか大勢の人が出て来た。内部には12世紀から新しい物まで、たくさんの美しいステンドグラスと、14世紀に造られた天文時計が保管されていた。

サンジャン大司教教会

14世紀の天文時計

世界遺産の旧市街を散策。道路の真ん中が窪んでいるのは、トイレの無い頃道路に汚物を捨てていたが衛生面で問題があるため、溝を造って流したそうだ。この後、新市街にあるホテルへ。                     

鉛筆ホテルはラディソンSASパート・デューと言う40階建てのオフィスビルで、32階から上がホテルになっている。見晴らしは良いが残念ながら私の部屋は、旧市街とは逆側で残念。今日の夕食は3ツ星レストラン「ポール・ボキューズ」のセカンドメゾン、“ノルド・ブラッスリー”である。(写真左側がレストラン)セカンドメゾンだからなのかドレスコードはなし。しかも我々だけの個室だった。

献立はアンティチョークのサラダ、カマスのクネル(肉や魚をすりつぶして“つみれ”のようにした料理)ライス添え、チョコレートケーキ。

カマスのクネルはこちらの名物だそうだ。サラダもクネルもさすがに美味しかった。チョコレートケーキは量が多くて食べ切れなかった。あ~もって帰りたい。

 

 時差7時間あるので、夜中に自宅に電話する。そこで、コンサドーレ札幌のJ2降格を聞く。残念無念!ちなみに、電話料金は4.2ユーロ(600円弱)だった。

 20日7時50分ホテル出発。外はまだ暗く、月や星も見える。ここから約6時間ロワール地方へ向かう。途中ブールジュ駅前のレストランで、ズッキーニ入りテリーヌ、鴨、デザートの昼食。

ズッキーニ入りテリーヌ

鴨肉

昼下がりロワール地方着。最初に完成まで約139年を要したロワール最大の城、シャンボール城へ。内部にはレオナルド・ダ・ヴィンチ設計の階段などもあるそうだが、あまり時間が無いので外から写真だけにする。ここは国の持ち物で、世界遺産に指定されている。

シャンボール城

シャンボール城

次にシュノンソー城。この城は何代にもわたって女性が城主として君臨し、色々な逸話が残っている。現在は有名なお菓子メーカーの一族が所有している。フランス革命当時の城主デュパン夫人が、人望が厚かったのでほとんど略奪されずに今に至っているとか。駐車場でバスを降り、城へと向かう。長くまっすぐなプラタナスの並木道を抜けると、お城が見えてくる。

プラタナスの並木道

修復中のシュノンソー城

シュノンソー城のギャラリー(回廊)

ルイ14世のサロン

お城の内部は、きれいに保存されており、各部屋には素敵なお花が活けてある。お城の前の左右のお庭を眺めながら、来た道を戻る。プラタナスの並木道は韓流ドラマに出てきそうな、ロマンチックな雰囲気で、素敵なムッシュと一緒に歩けたらな~~。

駐車場の前に小さな駅舎が建っている。夕暮れの村の中を抜けて今日の宿泊地、トゥールへ向かう。トゥールは高松と姉妹都市だとか。

ホテル トゥローンで、スープ、パスタに魚、デザート(フルーツポンチの様な)の夕食。

シュノンソー城近くの駅舎

美味しいスープ

パスタに魚、その上からソースが

 21日8:45ロビー集合。約4時間かけて、行って見たい世界遺産ランキング1位のモンサンミッシェルへ。ノルマンディー地方へ入ると、石壁の家が見えたり景色が変わってくる。

5種類の牛(茶、白、黒、白黒まだら、白茶まだら)が、のんびりこちらを見ている。今日は曇りで青空が見えないのが残念。ぼんやり外の景色を眺めていると突然、モンサンミッシェルが見えてくる。

遠くに浮かぶ島のようだが、立派な舗装道路が堤防の上を崖下まで続いている。この堤防が環境破壊を起こしているので、昔のようにする為のダム工事が行われていた。2012年から2015年くらいかかるらしい。

遠くにモンサンミッシェルが

モンサンミッシェル

モンサンミッシェル下の駐車場
数年後には無くなる?

モンサンミッシェルの入口を入って階段を登ると、左右に土産物屋とレストラン。それに世界中から来た観光客が細い通りにあふれている。本日の昼食は名物のオムレツだが残念ながら、かの有名なラメールプラールではなかった。オムレツには名物のシードル、メインは羊、デザートはタルト。

ラメールプラール

ふわふわオムレツとシードル

メインの羊

食後の観光は、現地ガイドさんの案内で修道院の各部屋を見てまわる。フランス革命で略奪され、中は何もない。他国の世界遺産の写真が飾られており??と言う感じ。しかしさすが行って見たい世界遺産NO.1。迫力満点見応えタップリ。天気がよければもっと美しいだろうに。崖伝いに外を眺めた後は、途中のレストランや土産物屋の海側の入口から、メインストリートに戻ることができる。絵葉書を買いメインストリートの途中にあった郵便局から家に葉書を出す。(これも無事届いた)メインストリ-トは活気があって浮き浮き。

この階段を登り修道院の中に入る

回廊

がらんとした内部で、よく分からない
ライブ映像が

崖の上に建つ修道院

この日の宿は残念ながらモンサンミッシェルの中ではなく、対岸約2キロの所にある、メルキュールモンサンミッシェル。2階建ての1階に宿泊。ロビーもレストランも一旦外に出なければならず、おまけに変な東洋人の従業員もいた。(人の部屋、勝手に開けないでよね!?)夕食まで時間が有るので、1人で途中までまたモンサンミッシェルを見に行った。夕食後のライトアップを見に行くつもりなので下見と言うことで。はるか遠くから眺めまた写真を撮り戻るついでに、ホテルの向かいのスーパーマーケットへ。品数豊富、一部日本語の商品説明もあり、ついつい買いすぎ?

夕食は、ハムの盛り合わせ、メインの鶏肉、デザートはモンサンミッシェルをイメージしたイルプタン(浮島)と言うカスタードクリームソースにメレンゲを浮かべて軽くカラメルをかけたもの。

モンサンミッシェル

モンサンミッシェル

モンサンミッシェル湾の手作りビール(6.5ユーロ)
と一緒に

メインの鶏肉

デザートのイルプタン

モンサンミッシェルの夜景
夜景を撮るのは難しい

22日8時15分発。朝食時には降っていた雨もどうやら上がったようだ。それにしても外はまだ暗い。今日は、オンフル-ルルーアン経由でいよいよパリへ。

オンフルールに関しては、多くの芸術家を魅了した古い漁港と言う記述がガイドブックにあっただけで、あまりとりあげておらず、従って大して期待もしておらずパリに向かう途中、昼食のために立ち寄る程度と思っていたが、天気も良かったせいか、ため息が出るほど美しかった。絵を描いている人もいて、印象派の画家たちにも愛されたと言うのがよく分かる。中世の面影を残す街並みも落ち着いた雰囲気で、その中に現代音楽の巨匠サティの生家もある。

オンフルールの魚港

オンフルールの港

オンフルールの港

落ち着いた雰囲気の
オンフルールの街並

落ち着いた雰囲気の
オンフルールの街並

昼食は港の側のレストランでシーフード。ムール貝のワイン蒸、魚、プリン。獲れたて新鮮。

新鮮な獲れたてのムール貝

魚(タラ)

昼食後はオンフルールから約1時間30分のルーアンへ。ルーアンはジャンヌ・ダルクが処刑された街としても知られている。先ずモネの連作で有名なノートルダム大聖堂へ。

ルーアンのノートルダム大聖堂

ルーアンのノートルダム大聖堂

ステンドグラスも美しい

サン・マクルーアトリウム

サン・マクルーアトリウムの
ドクロの彫刻

サン・マクルー教会の前庭、サン・マクルーアトリウムは16~17世紀、納骨堂として利用され、今は美術学校になっている。死を象徴する彫刻や猫柱にされた黒猫のミイラがあったり、ちょっと不気味な感じ。

ノルマンディー地方特有の
木組みの建物

大時計

ノルマンディ地方特有の木組みの建物や16世紀ルネッサンス様式の大時計を眺めながら、街を散策していると突然雨が。ガイドのアツコさんから傘を借りる。にわか雨はすぐに止んだが今回の旅行中、雨に当たったのはここだけだった。ジャンヌ・ダルク教会は、ジャンヌが火刑になった旧市場広場に建ち屋根に特徴がある。ステンドグラスも美しい。

ジャンヌ・ダルク教会

ジャンヌダルク教会のステンドグラス

ルーアン見学後、一路パリへ。バスは明日見学することになっている、凱旋門からシャンゼリゼ通りを抜けコンコルド広場を通り(遠くにエッフェル塔が見える)セーヌ川に沿って、ルーブル美術館の前を通りマレ、バスティーユ地区にある今日と明日の宿プルマン・パリ・ベルシーへ。今夜の夕食はホテル内レストランにてハム、鴨肉(マッシュポテトにのっている)、ケーキ。

前菜のハム

メインの鴨肉

デザートのケーキ

 

 

明日の夕食は自由なので、これがツアーの最後の夕食となる。どこも当たり外れなく皆美味しかった。日本でフランス料理といえばフルコースのあらたまった食事が多いが、今回の旅行は前菜、メイン、デザートにパン(飲み物は別)。量的にも十分すぎるくらいだった。

 23日午前中あわただしくパリ市内見学。車窓からパリのノートルダム寺院、コンコルド広場、シャンゼリゼ通り、凱旋門等見学。現地ガイドの松島さんも、たくさんあるパリの有名所を紹介するのに右をご覧下さい、左をご覧下さいと忙しい。

コンコルド広場、遠くに
凱旋門が

凱旋門

エッフェル塔

エッフェル塔の近くでバスを降り撮影タイム。ここで唯一プロ写真家によるA4サイズの集合写真を撮る。記念に購入(値段を忘れた)。後でホテルに届けてもらう。

 

続いてルーブル美術館へ。団体予約していたので、並ばずに中へ。ガイドさんの案内で主な作品(ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、モナリザ等)を超特急で見てまわる。ただしチケットは1日使えるので、後でまた来ることもできる。

ミロのヴィーナス

サモトラケのニケ

モナリザ

ルーブル美術館内部

モナリザはガラスケースの中

昼食はモンマルトルの丘近くのレストラン。向かう途中車窓から、赤い風車屋根のムーラン・ルージュが見える。この辺り、日本で言えば歌舞伎町のような所で、夜はあまり治安が良くないそうだ。昼食はエスカルゴ、牛肉、デザート。日本で食べたことのあるエスカルゴは生臭くて(草臭くて)あまり美味しくはなかったが、ここのはさすが本場、ニンニクとオリーブがきいていてとても美味しかった。

エスカルゴ

ボリュームタップリの牛肉

ムーラン・ルージュ

モンマルトルのレストラン

午後は自由行動。私はオプションのベルサイユ観光に。13人のツアーメンバーのうち7名が参加。よそから来た3名の計10名でみゅうトラベルの前から出発。ガイドは遠藤さんという大柄な日本人男性。ダジャレと言うか親父ギャグの連発。大勢の観光客でごった返す中、遠藤さんの案内で豪華な部屋を次々に見てまわる。各部屋には特別展示のアメリカ人の前衛アートが。それはそれで面白かったが、有名な鏡の間だけは、やめてもらいたかった。ちなみにオプションの料金62ユーロは現地で直接支払った。旅行中円高になり、日本で事前に円で払い込んだメンバーはガッカリ。

ベルサイユ宮殿の庭

ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿
鏡の間

ベルサイユ宮殿の
特別展示

一通り見学の後は、自由行動。集合はバスの駐車場。売店に行って、トイレに行って、広大な庭を見学。私の勘違いで10分遅れて駐車場に行くと、同じツアーのメンバーが心配して待っていた。(迷惑かけてゴメンナサイ)帰りのバスはパリ三越前で、皆を降ろす。途中、コンコルド広場で降りたいという人がいた。オランジュリー美術館に行きたかった私も一緒に降りた。オランジュリーは19時までと、スケジュール表にあった。今は午後5時。2時間あれば十分。5時10分くらいに入館。始めにモネの睡蓮の部屋へ。楕円形の大きな部屋2つに睡蓮の連作が。

オランジュリー美術館
モネの睡蓮

オランジュリー美術館
モネの睡蓮

フラッシュをたかなければカメラはOK。

モネの部屋を一回りして、後で又ゆっくり見ようと下の階へ。途中、日本語の解説書を買って展示室の中へ。左右にセザンヌ、ルノアール、ルソー、ユトリロ、ピカソ、ゴーギャン等、綺羅星の如く、有名画家の作品が続く。 と、その時フランス語の放送が流れ、よく分からなかったが、

オランジュリー美術館のユトリロ

それからあわただしく終了の準備が始まった。訳が分からぬまま5時45分には追い出された。フランスでは終了時間とは、鍵を閉めて職員が帰る時間のことを言うらしい。それにしても?サマータイムが絡んでいるのか?サマータイムも今週で終わるそうだ。

コンコルド広場へ戻ると、エッフェル塔の方角に太陽が沈みかけていて、とても眩しかった。

次に妹に頼まれたジャン・ポール・エバンのチョコレート店へ。大勢の日本人が買いにくるのか、日本人のスタッフもいた。美味しいが値段も高い。

コンコルド広場から見た
エッフェル塔

ジャン・ポール・エバンの
ウインドディスプレー

午後は自由行動だが、添乗員のKさんが7時には三越にいるので、何か用事のある人は来て下さいと言ってくれた。フランス最後の夜にカキを食べたかった私は、三越近くのカキを食べさせるレストランのメニューを見てもらった。色々アドバイスしてもらい、後は自力でがんばりますと、一人レストランに突入した。二階の広めのテーブルに案内され、カキ(半ダース=6個が標準)と白ワインを注文。スープやデザート、コーヒーなどを勧められたがノン・メルシー。ケチャップとチリを混ぜたようなソースにパンが付いて合計21ユーロ。レモンを搾ってソースをかけてプリプリのカキを味わう。ハラハラドキドキの50分だった。

三越近くのレストラン

プリプリのカキ

食事の後は吹き抜けの美しい天井を持つ老舗デパートのギャラリー・ラファイエットへ。店内にはフランス語、英語、韓国語、中国語(簡体字)のパンフレットがあったが、日本語はなかった。たまたま切らしていたのだろう。(多分)今は、昔バブルの頃日本人がやった様な“大人買い”を中国人がしているらしい。しばしウインドーショッピング。デザインはあまり日本と変わらない。結局バーゲンのマフラーを買った。

老舗デパートのギャラリー・ラファイエット

ギャラリー・ラファイエットの
吹き抜けの美しい天井

もうすぐ9時、地下鉄に乗ってホテルに帰ろう。タクシーを使えば楽だが、フランス最後の夜と言うこともあり。気分はすっかりバーチャルの世界へ。

第1ステージ.地下鉄駅へ。最寄の駅でここに行きたいと駅員に地図を出すと複雑な乗換えが必要とのことで、乗り換えなしで行ける一番近い、マドレーヌ駅へ。パリの人は意地悪で、英語で話しかけても知っているのに答えてくれないと言う話はよく聞く。ま~私も英語できないし。そこで、エックスキューズ・モアと言って地図を見せ、ここと指差すと、皆親切に教えてくれ、中にはゴー・ストレート、ターン・ライトなどと言ってくれる。フランスもだいぶ変わってきたそうだが、ここにはステレオタイプではない、親切な人々がいっぱいいた。(第1ステージ.クリア)

パリの街角

第2ステージ.切符を買う。切符売り場に誰もいない。しばし自販機とにらめっこ。と、そこに駅員登場。“アン・ティケ”(チケット一枚)切符を買ってホームへ。(第2ステージ.クリア)

第3ステージ.ホームを探す。路線図の看板と格闘。と、そこに助っ人登場。ギターを抱えた日本人女性とフランス人男性のカップル。途中まで方向が同じだからと、ホームの近くまで案内してくれ、5つ目の駅ですよと言って別れた。(第3ステージ.クリア)

第4ステージ.クール・サンテミリオン駅で降りる。途中車内放送も入り、問題なくクリア。

第5ステージ.ホテルへ。どの出口が一番いいかも分からず、とにかく外へ。ここでも3,4人に聞いて、やっとのことでホテルにたどり着いたときには10時を過ぎていた。クリア。

ドアの隙間に、エッフェル塔の集合写真がはさんであった。

 24日7時30分ロビーに集合。いよいよ帰国。

行きにANAにHEAVYのタグを付けられた。強迫観念に駆られ、手荷物のリュックに重いものを入れ、スーツケースを軽くした。(20キロを過ぎると何千円もの超過料金を取られると聞いたので)スーツケースをKLMに預けたら、16キロしかなかった。手荷物のリュックのあまりの重さに、ANAに対して本当に腹が立った。タグを付けるのはかまわないが、せめて何キロあるとか、記入すべきだろう。(帰国後、私が成田のANAでクレーマーになったのは言うまでもない)

飛行場に着いた頃
きれいな朝明けが

スキポール空港の牛の
ディスプレー

シャルル・ド・ゴール空港のデューティフリーで、チ-ズを買う。酒やチーズ等を買った場合透明なビニールの袋に入れ、外から見えるように中に領収証を貼ってくれる。機内に持ち込み,オランダのスキポ-ル空港へ。袋を破らない限り、没収されることは無い。パリ発10時30分。1時間20分でアムステルダム到着。イヤホンガイドを添乗員のKさんに返し、時間までブラブラ。日本円で酒を買ってみる。(おつりはユーロで返される)1ユーロ、133.33円の計算だった。午後3時20分発のKLMで成田へ。成田まで11時間25分。

 25日7時間時計を進める。午前9時半過ぎに成田空港到着。到着後は入国審査、スーツケース受け取り後、流れ解散。重たいリュックの手荷物を、隅の方でスーツケースに移し、スーツケースは宅配にする。ANAの国内線受付でクレーマーになった後、昔乗ったYS11を思い出すような小さな飛行機で新千歳空港へ。メンバーに恵まれ、天気に恵まれ、Kさんや現地ガイドさんにも色々お世話になり、夢のような8泊10日だった。

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